JavaScriptエンジン、Geckoを刷新
“史上最速”のFirefox 3が登場へ、「IE7の9.3倍速い」
2008/06/17
Mozilla Japanは6月17日、オープンソースのWebブラウザ「Mozilla Firefox 3」のダウンロード提供を6月18日早朝に開始すると発表した。Firefox 3は2年ぶりのメジャーバージョンアップで、Webアプリケーションの動作を高速にしたのが特徴。Mozilla Japanは「史上最速のFirefox」としている。
Firefox 3はJavaScriptエンジンを1.8に刷新。式クロージャやジェネレータ式、配列削減などJavaScript 2の先行実装も行って高速化を実現した。Mozilla Japanが示した「SunSpider JS」のベンチマーク結果によると、FirefoxのJavaScriptエンジンはInternet Explorer 7の9.3倍、Firefox 2の2.7倍高速という。Gmailのメッセージ読み込み時間はIE7の6.8倍速い60ミリ秒で、「ユーザーからすると一瞬」(Mozilla Japan 技術部 中野雅之氏)に速度が向上した。
また、HTMLの描画も新しい「Gecko 1.9」を採用することで高速化した。Gecko 1.9はグラフィックスライブラリの「cairo」をベースにしたグラフィックスエンジンを使い、描画パフォーマンスを向上させている。Gecko 1.9によってテキスト表示やSVG描画も高速化、全体としてFirefox 3はFirefox 2の2〜3倍の高速化を実現しているという。Opera 9.5との比較では2倍程度、高速という。Safariとの比較は「明確にどちらが速いかは言及しない」(Mozilla Japan)としている。
Firefox 2で評判の悪かったメモリ管理機能も改善した。閉じたウィンドウが必ずメモリを解放するようXPCOMサイクルコレクタをサポートし、メモリの消費量を最小にするようにした。FreeBSDのメモリアロケータであるJEMallocも移植し、メモリリークを改善した。
Firefox 3はパフォーマンス向上とともに使い勝手も改良した。ロケーションバーから履歴やブックマークをキーワード検索して、目的のWebサイトを見つける機能や、Firefox上でアドオンを検索できる機能、ブラックリストに基づき、危険なWebサイトを警告する機能などを追加した。暗号化技術としてNTTと三菱電機が開発した暗号アルゴリズム「Camellia」をサポートした。
またHTML5のオフライン機能をサポートし、ブラウザ上にオフライン作業用のデータを保存できるようにもした。ページ内でテキスト編集を可能にするContentEditable属性や、Microformatsにも対応した。
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