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Fedora Core 2でkinput2を使うには

北浦訓行
2004/6/17

 Fedora Core 2は、入力メソッドが従来のkinput2からIIIMF(Internet/Intranet Input Method Framework)に変更された。kinput2はX Window Systemからしか利用できなかったが()、IIIMFはどの環境でも利用できるというメリットがある。また、XIMの開発が事実上終了していることも、IIIMFが採用された理由と考えられる。

注:正確には、kinput2はXIMで文字入力を行っており、XIMがX Window Systemでしか動作しない。

 しかしIIIMFは、かな漢字変換プログラムの呼び出しが、kinput2の[Shift]+[Space]キーから[Ctrl]+[Space]キーに変更されているため、違和感を感じるユーザーも多い。また、使い慣れたkinput2を使い続けたいという人もいるだろう。

 そこで、Fedora Core 2には入力メソッドを切り替えるためのプログラム「im-switch」が用意されている。例えば、現在選択されている入力メソッドを表示するには、-lオプションを付けてim-switchコマンドを実行する。初期状態では以下のようになる。

$ im-switch -l
Default system input method: install default

 入力メソッドをkinput2に変更するには、-m ximオプションを付けてim-switchコマンドを実行する。

$ im-switch -m xim
Current language is ja_JP.
Set default input method to kinput2. ←入力メソッドがkinput2に切り替わった
$ im-switch -l
Your default input method: kinput2
Default system input method: install default

 この状態でログアウトすると、次回ログイン時にkinput2が自動的に選択される。

 また、入力メソッドをIIIMFに変更するには、-m iiimfオプションを付けてim-switchコマンドを実行する。

$ im-switch -m iiimf
set default input method to htt ←入力メソッドがhtt(IIIMF)に切り替わった
$ im-switch -l
Your default input method: htt
Default system input method: install default

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