Linux Tips

インストールされているファイルをオリジナルと比較するには

北浦訓行
2004/8/12

 システムのクラックやウイルス感染、操作ミスなどによって、システムにとって重要なファイルが変更されている可能性があるときは、rpmコマンドを-Vオプション付きで実行することにより、インストールされているファイルがインストール直後と異なっているかどうかを比較できる。

 ファイルの比較は、各ファイルのサイズ、MD5のチェックサム、許可属性、ファイルの種類、所有者およびグループなどについて行われる。比較の結果は、以下のように8文字の文字列と設定ファイルの場合はそれを表す「c」という文字、そしてファイル名という形式で表示される。

S.5....T  c /etc/yum.conf

 
記号
意味
S ファイルサイズが異なる
M モード(許可属性とファイルの種類を含む)が異なる
5 MD5チェックサムが異なる
D デバイスファイルが異なる
L シンボリックリンクが異なる
U ユーザーが異なる
G グループが異なる
T 改変時間(mtime)が異なる
? 不明の理由により異なる

 すべてのRPMパッケージを検証するには、-Vaオプションだけでrpmコマンドを実行する。

# rpm -Va
(省略)
S.5....T  c /etc/yum.conf
.......T    /usr/share/icons/locolor/16x16/apps/ktimemon.png
(省略)
全ファイルを検証

 特定のRPMパッケージに含まれるファイルについて検証するときは、パッケージを指定する。

# rpm -V samba-common
S.5....T  c /etc/samba/smb.conf
特定のRPMパッケージを検証

 特定のファイルを検証するときは、ファイル名を指定する。

# rpm -Vf /etc/yum.conf
S.5....T  c /etc/yum.conf
特定のファイルを検証

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