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DNS (Domain Name System)

【ディー・エヌ・エス】

最終更新日: 2004/01/07

 TCP/IPのネットワークにおいて、ホスト名を表わす文字列から、それに対するIPアドレスを検索するサービスのこと。また、その逆にIPアドレスから対応するホスト名を検索したり、あるドメインのメール・サーバや各種サービスを提供しているホストの情報なども管理することができる。

 TCP/IPでは、すべてのノードにはIPアドレスが割り当てられており、すべての通信はこのIPアドレスを使って行なわれる。しかしIPアドレスは人間にとっては覚えにくく、取り扱いが面倒なので、分かりやすい名前を使ってIPアドレスを指定することができるように、各種の名前解決のための方法が提供されている。DNSもその1つの方法である。

 DNSシステムでは、IPアドレスと名前を表わす文字列(FQDN)の対応データベースが、DNSサーバによって集中的に管理されている。クライアントは、DNSサーバに問い合わせることによって、名前からIPアドレスを求めたり、逆に、IPアドレスからホスト名を表わす文字列を得ることができる。

 またDNSでは、階層的なドメイン名を管理することができる。インターネット上のDNSサーバはすべて階層的に接続、構築されており、ある名前を検索した結果、それが見つからなければ、より上位のDNSサーバに再帰的に問い合わせて結果を得るというシステムになっている。例えばexample.comというドメイン内のあるユーザーが、www.atmarkit.co.jpというホストのIPアドレスを探す場合、まず最初はexample.comのDNSサーバに問い合わせを行う。しかしこのDNSサーバは、example.comの内部のホスト名しか管理しておらず、他のドメインの情報は持っていない。そこで、このDNSサーバは、DNSの階層構造ツリーを逆にたどって、まずjpドメイン内のホストを管理しているDNSサーバを見つける。次に、そのサーバを使って、co.jpドメインを管理しているDNSサーバを見つけ、さらにatmarkit.co.jpを管理しているDNSサーバを見つけ、最終的には、そのDNSサーバに対してwwwというホスト名の検索を依頼する。その結果が最初にDNSの検索要求を出したマシンに伝えられ、名前解決が完了する。

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