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DIMM (Dual In-line Memory Module)

【ディム】

最終更新日: 2002/08/15

 メモリ・モジュールの1種。外部と電気信号を送受信するためのカード・エッジ・コネクタにおいて、電気信号が基板の表裏に1列ずつ、つまり合計2列に割り当てられていることから、Dual In-Lineという名称がついた。

 PCの分野でよく知られているのは、SDRAMを用いた168ピンDIMMやDDR SDRAMの184ピンDIMMで、PC用のメイン・メモリとして多用されている。こうしたDIMMの種類を大別すると、UnbufferedタイプとRegisteredタイプに分類される。前者は、接続可能なDIMMの枚数が限られるという制限があるが、安価なため、デスクトップPCによく採用されている。また後者は、Unbufferedより高価だが同時により多くのDIMMを搭載できるため、サーバなど大容量のメイン・メモリを必要とするPCに採用されている。

168ピンDIMM
168ピンDIMM
これは32Mbytesの168ピンDIMMメモリ・モジュールの例。ピンは裏表合わせて168ピンあり、64bit幅のデータを同時に読み書きすることができる。右端にある小さい黒いチップはSPD用のシリアルEEPROM。

 動作クロック周波数については、SDRAM DIMMの場合、66MHz(PC66)と100MHz(PC100)、133MHz(PC133)という3種類が広く使われている。また、DDR SDRAM DIMMでは、100MHz(PC1600)と133MHz(PC2100)の2種類が普及している。

 このようにDIMMにはたくさんの種類の製品が存在しており、それぞれ制御方法も異なる。そうした違いをPC側で自動識別するために、DIMMにはSPD(Serial Presence Detect)と呼ばれるシリアルEEPROMチップが搭載されている(当初は搭載しないDIMMもあったが)。この中には最大クロック周波数や信号タイミングなどといったメモリ・モジュールのスペック情報が格納されている。PCは起動時にこのチップから受け取った情報で、メモリの制御方法を決め、自動的にメモリ・コントローラの設定を変更する。これにより、現在ではいちいち手動でメモリ・モジュールに関する設定をする必要はなくなっている。

 上記のほかには、EDO DRAMを搭載した168ピンDIMMや、端子数が異なるDIMMも存在する。またノートPCでは、SO-DIMM(Small Outline DIMM)という小型のDIMMが、広く利用されている。メモリ・チップとしてDirect RDRAMを用いたメモリ・モジュールは、DIMMではなくRIMMと呼ばれる。

モジュールの規格名 チップの規格名 チップの種別 モジュールの帯域幅 クロック周波数 データ幅
DIMM
PC66 SDR SDRAM 0.53Gbytes/s 66MHz×1倍 64bit
PC100 SDR SDRAM 0.80Gbytes/s 100MHz×1倍 64bit
PC133 SDR SDRAM 1.06Gbytes/s 133MHz×1倍 64bit
PC1600 DDR-200 DDR SDRAM 1.60Gbytes/s 100MHz×2倍 64bit
PC2100 DDR-266A/266B DDR SDRAM 2.13Gbytes/s 133MHz×2倍 64bit
PC2700 DDR-333 DDR SDRAM 2.66Gbytes/s 166MHz×2倍 64bit
PC3200 DDR-400 DDR SDRAM 3.20Gbytes/s 200MHz×2倍 64bit
RIMM
PC600 Direct RDRAM 1.20Gbytes/s 300MHz×2倍 16bit
PC700 Direct RDRAM 1.42Gbytes/s 356MHz×2倍 16bit
RIMM1600 PC800 Direct RDRAM 1.60Gbytes/s 400MHz×2倍 16bit
RIMM2100 PC1066 Direct RDRAM 2.13Gbytes/s 533MHz×2倍 16bit
RIMM4200 PC1066 Direct RDRAM 4.26Gbytes/s 533MHz×2倍 32bit
PC/サーバ用メモリ・モジュール規格の種類
PCやサーバで利用されるメモリ・モジュールには、電気的特性や物理寸法などを規定している標準規格が存在する。ここに記したのは、SDRAM系のDIMMとRDRAM系のRIMMに大別される。規格名にはどちらも「PC」で始まるものがよく使われているが、SDRAM系はモジュール側に、またRDRAM系はチップ側にそれぞれ割り当てており、しかも「PC」に続く数値の意味は異なっている。混乱しやすいので注意が必要だ。なお、「クロック周波数」は「ベース・クロック×倍率」で表記している。また「データ幅」には、ECCの分を含めていない。

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