ISP4社の提携で、1000万人規模のブロードバンドサービス実現

2002/4/23

 KDDI、日本テレコム、NEC、それに松下電器産業の4社は4月22日、それぞれが運営するISP(Internet Service Provider)が提供するブロードバンドサービス事業分野において提携し、コンソーシアムを設立することで合意したことを発表した。

 コンソーシアムの名称は「メガコンソーシアム(仮称)」。5月下旬に設立、6月より活動を開始する予定。活動内容としては、

・PC向けコンテンツサービスの共同展開
・nonPC向けコンテンツサービスの共同展開
・コミュニケーションサービスの普及促進
・マーケティングサービスの共同展開
・ブロードバンド向け新サービスの共同開発

を検討中という。「コミュニケーションサービスの普及促進」では、IP電話などの仕様統一なども視野に入れていく。

左から、松下電器産業eネット事業本部インータネット事業推進室室長兼ISPカンパニー社長 木村純氏、日本テレコム常務執行役員コンシューマ事業本部副本部長 片岡忠衛氏、KDDI執行役員常務ソリューション事業本部長 伊藤泰彦氏、NECソリューションズ執行役員常務 芳山憲治氏

 このコンソーシアムはオープンなものとして、4月23日よりほかの大手ISPや地域ISP、CATV事業者へも参加を広く呼びかけていく。また、コンソーシアムで決められた仕様などについても公開していく方針だ。

 現在の各ISPの会員数は、今年2月末の数字だが、KDDI(DION)が215万人、日本テレコム(ODN)が190万人、NEC(BIGLOBE)が405万人、松下(Panasonic hi-ho)が167万人。これにより約1000万人の会員が、ブロードバンド関連のコンテンツやコミュニケーションサービスを適切な価格、また包括的な使い方で利用できるようになる。

 実際のサービスの開始については、「秋口にはβテストを行えるようにしたい」(NECソリューションズ執行役員常務 芳山憲治氏)という。

[関連リンク]
KDDIの発表資料
NECの発表資料
松下電器産業の発表資料

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