[VERITAS VISION 2004開催]
「ヤフーが馬鹿だから……?」、NetApp社長が漫談を一席

2004/5/7

 米ネットワーク・アプライアンス(NetApp)社長のトム・メンドーザ(Tom Mendoza)氏は米国のラスベガスで開催中の「VERITAS VISION 2004」で5月5日(現地時間)に講演し、NetAppとベリタスの協力関係を強調した。早口で繰り出される内容はまるで漫談。しかし、その内容は米国IT業界の雰囲気を伝えているようにも思えた。

米ネットワーク・アプライアンス 社長のトム・メンドーザ氏

 「NetAppのストレージをヤフーに納入したんだけど、ヤフーのエンジニアがインストールするとエラーが起きるんだよ。NetAppのエンジニアがインストールすると問題がないのに。どうもヤフーの人たちは馬鹿なんじゃないかと思ったんだ。それでヤフーのエンジニアに来てもらってインストール作業をやってもらったんだけど、われわれのドキュメントが問題だったんだな。これは常識でしょ、というのを前提にドキュメントを作っていたんだけど、それが分からなかったみたいなんだ。

 (この話は)ヤフーのエンジニアが馬鹿だと言いたいわけではないんだよ(笑)。NetAppにはチーフ・シンプルという役職があるんだ。さまざまなものごとをできるだけシンプルにするという仕事。ストレージ管理だけでなくドキュメントも含めてすべてをシンプルにする必要があるね」

 もちろんメンドーザ氏は漫談だけをしたわけではない。ストレージ・リソースのユーティリティ化についてメンドーザ氏は、NetAppが買収した米Spinnaker Networksの技術とベリタスが持つアプリケーション・アベイラビリティの技術を組み合わせて実現する考えを示した。Spinnaker Networksの技術は複数のストレージを仮想化し統合。スケールアップ型のシステムを構築できる。メンドーザ氏はSpinnaker Networksの技術について「スケーラブルなバックエンドというストレージグリッドの概念を現実化する」と指摘した。この技術とベリタスの技術を組み合わせることで、「他社にない最良のストレージ・ユーティリティを提供できる。1年半後を楽しみにしてほしい」と述べた。Spin OSの組み込みについてはNetApp日本法人 代表取締役社長 鈴木康正氏も@ITの過去のインタビューで説明している(「ストレージグリッドへの最短距離にいる」、NetApp)。

 メンドーザ氏はNetApp日本法人についても言及。「日本法人は設立してもう10年になる。その間、私は39回も訪日している。その理由はよい人間関係とパートナーの関係だね。伊藤忠テクノサイエンス(CTC)がオリジナルのリセラーだが、5年前からは富士通もOEMを扱うようになった。NTTデータもよいパートナーだ」と説明。また、日本法人の業績について「NetApp日本法人は昨年から今年にかけて25%の成長を遂げた。日本の競合他社と比較してダントツだ。アジア太平洋地域はNetApp全体のビジネスの8%を占めているが、今後2年で13%を占めるようになると予測している」と述べ、アジア太平洋地域で急速にビジネスが拡大していることを説明した。

(編集局 垣内郁栄)

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