「コンテンツ管理では3年の長がある」、EMC

2006/9/1

米EMC EMCソフトウェア・グループ ストラテジック・マーケティング担当ディレクター ナオミ・ミラー氏

 コンテンツ管理は、ストレージベンダとして知られてきたEMCにおいて、VMware、リソース管理、ストレージ仮想化、情報セキュリティと並ぶ戦略的な新事業の柱の1つとなっている。

 このコンテンツ管理関連事業について、米EMCのEMCソフトウェア・グループ ストラテジック・マーケティング担当ディレクターのナオミ・ミラー氏が8月31日、国内の報道関係者を対象に説明した。

 「オラクルがコンテンツ管理に参入し、IBMは最近ファイルネットを買収した。しかし当社は(ドキュメンタム買収以来)3年の長があり、情報ライフサイクル管理について完全なビジョンを描ける段階に達している」とミラー氏は話した。

 EMCの提供するコンテンツ管理のベースは、狭義のコンテンツ管理とアーカイブを単一のリポジトリ(保管庫)で統合することにあるという。ミラー氏は、情報の取り込みから編集、加工、タグ付け、分類、保存といったプロセスを担うコンテンツ管理と、採集形態のデータについて保存場所となるストレージ階層や保存期間などを管理し、検索にも備えるアーカイブは、合わせて情報のライフサイクルを構成するものであり、これらが別個のプラットフォーム上に構築されていると、管理やセキュリティの面で不利だと強調する。

 同社の統合コンテンツ管理では、「Documentum」が単一リポジトリの役割を担う。アーカイブに関しては、電子メールからアプリケーションデータ、オフィスドキュメント、ビデオなどデータの種類を問わず、一貫したルールの下に管理できることがポイントだという。

 コンテンツ管理の入り口として、ミラー氏は2005年10月に買収したキャプティバ・ソフトウェアの「Captiva」も紹介した。これは、紙の文書をスキャニングし、デジタルイメージに変換するとともに、OCRおよび補助的な情報入力によって電子的なワークフローに載せられるようにするツール。「情報をインデックス化し、ERPなどと連携を図りながら必要な処理を行ってDocumentumに送ることができる」(ミラー氏)。入ってくる情報を完全に電子化して管理することにより、効率が向上するだけでなく、内部統制にも効果をもたらすことができるという。

 米EMCは企業が顧客に対して発行した請求書や明細書を電子的に再キャプチャし、情報の検索もできるようにするソフトウェアを持つアカータス(Acartus)も2005年10月に買収している。

 EMCジャパン執行役員でEMCソフトウェア・グループ本部長を務める安藤秀樹氏は、「2007年で120〜150億円規模と見られる国内コンテンツ管理市場の10〜15%を取りたい」と話した。

 安藤氏は、今年4月に発表したEMCとNECの戦略提携の内容にコンテンツ管理が含まれていることを指摘。具体的にはSAP関連のアーカイブ、日本版SOX法対応、放送映像などのリッチメディア管理、電子文書管理をテーマとして協業していくという。

 同氏は、Captivaについて2006年10〜11月に国内投入する考えも明らかにした。

(@IT 三木泉)

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EMCジャパン

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