Windows Server 2008では、仮想化環境を実現するために「Hyper-V」というハイパーバイザ機能が用意されている。Windows Server 2008にこれを導入することにより、従来のVirtual PCやVirtual Serverよりも高機能で、高性能な仮想環境を実現できる。Hyper-Vの詳細については今後別記事で詳しく取り上げるが、簡単にまとめておくと、ハイパーバイザ・ベースの仮想化機能で実現される高いパフォーマンス、64bit OSのゲストOSサポート、マルチコア(マルチプロセッサ)サポート、より大容量のメモリや仮想ディスクのサポート、より進んだ管理機能などがある。関連記事も参照していただきたい。
Hyper-VはWindows Server 2008のアドオン機能の1つであるが、2008年4月より販売が開始されたWindows Server 2008にはこのHyper-V機能は含まれていない(Hyper-VのRC版は付属していたが、これは正式なものではない)。その後、2008年6月末にHyper-Vの正式版が完成し、提供が開始された。Windows Server 2008ユーザーならば、これをダウンロードしてインストール、使用することができる。本TIPSでは、このHyper-Vの導入方法について解説する。
Hyper-VはWindows Server 2008向けのアドオン機能であるが、すべてのエディションで利用できるわけではない。64bit CPUを持ち(関連記事参照)、ハードウェアによる仮想化支援機能をサポートするコンピュータ・システムと、64bit版(x64版)のWindows Server 2008 Standard/Enterprise/Datacenter Editionが必要となる。32bit版のWindows Server 2008やWebサーバ向けのWindows Web Server 2008、ハイパーバイザ機能を含まないWindows Server 2008 Standard/Enterprise/Datacenter without Hyper-Vの各Editionでは利用できない。
BIOSの設定が終わったら、64bit版のWindows Server 2008をインストールする。次に、Hyper-Vの正式リリース版(RTM版)をダウンロードし、それもインストールする。Windows Server 2008のインストールCD-ROMにもHyper-Vが含まれているが、それはRC版なので、必ず以下のサイトから最新版を入手してインストールすること。
Hyper-Vの正式リリース版をインストールしたら、次はWindows Server 2008にHyper-V機能を追加する。まず[管理ツール]の[サーバ マネージャ]を起動する。そして[役割の概要]にある[役割の追加]をクリックしてウィザードを起動し、[Hyper-V]を選択して追加インストールする(サーバ・ログオン時にデフォルトで表示されている[初期構成タスク]画面で、[このサーバのカスタマイズ]−[役割の追加]を選んでもよい)。