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クライアント向け仮想化ソフトウェアVirtual PC 2007を利用する

デジタルアドバンテージ 打越 浩幸
2007/02/23
 
対象OS
Windows XP
Windows Server 2003
Windows Vista
Virtual PCソフトウェアは、テストやトレーニング、マイグレーションなど、広い場面で利用できる。
VPC2007では、Windows Vistaをホスト/ゲストOSとして利用できる。
 
解説

 仮想PC環境は、アプリケーションのテストや旧OS環境の再現、トレーニング、レガシー・システムのマイグレーションなど、さまざまな場面で利用されている。クライアント・コンピュータ上で仮想マシン環境を実現するソフトウェアとして、いままでマイクロソフトからはVirtual PC 2004(以下VPC2004)が無償提供されていたが、その後継としてMicrosoft Virtual PC 2007(以下VPC2007)が同じく無償提供されている。パフォーマンスの改善やホストOSゲストOSとしてのWindows Vistaのサポート、ホストOSとしての64bit Windowsのサポート、マルチモニタ・サポート、ハードウェア仮想化機能のサポートなどが大きな特徴である。

 VPC2007は、2007年2月から以下のサイトで公開されている。

 VPC2004についてはTIPS「クライアント向け仮想化ソフトウェアVirtual PC 2004を利用する」で簡単に触れているので、参考にしていただきたい。本TIPSでは、VPC2007で強化された点について簡単に解説する。

VPC2007のインストール

 VPC2007のインストールは、上記ダウンロードページからセットアップ・ファイルをダウンロードし、起動するだけである。インストール方法としては、新規インストールだけでなく、VPC2004からのアップグレード・インストールもサポートされている。ただしSP1を適用したVPC2004 SP1環境のみがアップグレードの対象となっており、SP1未適用の場合はアップグレードできない。

 なおアップグレードした場合、既存の環境(.VMC構成ファイル、.VHD仮想ディスク・ファイル、.VUD復元ディスク、Options.xml VPC構成ファイル)はそのまま利用できるが、状態保存ファイル(.VSVファイル)は互換性がない。VPC2004で状態保存した仮想マシンをVPC2007上で起動すると、保存された状態はすべて破棄され、新たに新規起動される。

 VPC2007は機能が向上した反面、サポートされるホストOS環境がいくつか変更されている。新たにWindows Vistaへのインストールがサポートされたが、Windows 2000 Professional上にはインストールできなくなっている。インストール可能なホストOSは次のとおりである。

  • Windows Vista Business/Vista Enterprise/Vista Ultimate
  • Windows Server 2003 Standard Edition/Standard x64 Edition
  • Windows XP Professional/XP Professional x64 Edition/Windows XP Tablet PC Edition

 またサポートされるゲストWindows OSは次のとおりである。

  • Windows 98/Windows 98 Second Edition
  • Windows Millennium Edition(Windows Me)
  • Windows 2000 Professional
  • Windows XP Home Edition/XP Professional)
  • Windows Vista Enterprise/Business/Ultimate

 Windows 2000など、より古いOS上でVPCを実行したければ、VPC2004 SP1を利用する必要がある。

ハードウェア仮想化支援機能のサポート

 最近のハイエンドCPUには、仮想マシンの実行をサポートするために、CPU内部に仮想マシンの実行支援機能(Intel Vertualization TechonologyやAMD-Vなど)が組み込まれている。これは、主にOSカーネル部分などで利用される一部の特権モード命令の効率的な実行をサポートするものである。従来のVPC上でゲストOSを動作させた場合、カーネル部分のエミュレーションなどで一部パフォーマンスの低下が見られたが、その低下を抑え、より高速にゲストOSを実行できる。

VPC2007におけるハードウェア仮想化支援機能のサポート
これはVPC2007全体のオプション設定画面(同様の項目が各仮想マシンのオプション設定画面にもある)。CPUがハードウェア仮想化支援機能を持っている場合、このチェック・ボックスが利用可能になる。これをオンにすることにより、特にカーネル内部で利用される一部の特権モード命令のエミュレーションなどでオーバーヘッドを少なくし、仮想マシンの実行パフォーマンスを向上させる。ただしこの機能が利用できるのは、一部の上位CPU(IntelのCore 2 DuoやAMD Athlon 64などのうちの一部)に限られる。なおマルチコア/マルチプロセッサ・システム上でVPC2007を実行しても、各仮想マシンでエミュレーションされるCPUはシングル・プロセッサ(シングル・コア)となる。
  これをオンにする。

PXEブート機能のサポート

 コンピュータをネットワーク経由でブートし、OSをインストールしたり、(サードパーティ製の)システム展開ユーティティなどを起動したりする方法として、「PXEブート」という機能がある。システム起動時に自分自身のMACアドレスなどの情報をブロードキャストし、PXEブート・サーバがシステム起動用のプログラムなどをネットワークで配布することにより、多数のクライアントに効率的にシステムをインストールしたり、システムの展開/バックアップを行ったりできる機能である。Windows Server 2003のRIS(リモート・インストール・サービス)などと組み合わせて利用できる。

PXEブートのサポート
これは仮想マシンのBIOS設定画面の一部。ブート手段としてPXEブートがサポートされている。
  ブートの方法としてこれを選択する。

マルチモニタ・システムでのフルスクリーン・サポート

 ホスト・コンピュータがマルチ・モニタ環境の場合(メインのモニタのほかに、1つもしくはそれ以上のセカンダリ・モニタを接続している場合)、各仮想マシンをどれか1つのモニタでフルスクリーン状態にして利用できる。例えば、メインのモニタは通常のデスクトップ作業で利用しながら、仮想マシンの1つをセカンダリ・モニタ全体に割り当てて(フルスクリーン状態にして)利用できる。これにより、大幅に作業性が向上する。

 このほかにもいくつか改善点があるが、詳細についてはVPC2007のヘルプ・ファイルや技術ドキュメントなどを参照していただきたい。End of Article

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